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執筆者の写真Ago-ra IT Consulting

ウクライナの新型コロナウイルスの影響について 柴田裕史





世間は新型コロナのニュース一辺倒ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか?筆者も欧州(東欧ですが)に住んでいるため、日本のお客様より日本人をはじめとするアジア人差別やイタリアを震源地とする欧州でのコロナウイルスの拡大、日本からウクライナへの入国に制限があるのかなどの質問を多くいただいております。本ブログではおそらく日本人では初となるウクライナからの生の新型コロナ情報をお送りします!


まずウクライナに関してですが、アジア人に対する差別というのは移住以来の過去約1年半の間、筆者の個人的には全く感じたことがありません。コロナ報道以後も自宅でセルフ隔離生活をすることなく全く普段通りの生活を送っています。冷たい視線を送られたり避けられることも全くなく寧ろ皆好意的で親切にしてもらっています。筆者はしかもロシア語も理解でき、ウクライナ語もある程度は分かるのですが陰で何かヒソヒソと言われたということも全く記憶にありません。ウーバーには一日4回ほど乗りまくっているのですが乗車拒否などの嫌な目に遭ったことも全くありません。


ちなみに欧州某国在住の友人から聞いたのですが招待されていたビジネス関連のネットワーキングイベントが直前にアジア人のみ不参加になり、予定通り開催されたらしいです。ちなみにイタリア人は招待されたそうです・・・。




筆者はウクライナに来る前はドイツ、ポーランドにも合計3年ほど住んでいたのですが個人的にはまったく差別は感じず平和に暮らしていました。しかし知人の話やウェブには時々差別されたという投稿も見聞きしたことがありました。Twitterやウェブの情報、西欧の友人の話などを総合すると差別(コロナ関連に限らず)というのはむしろ西欧、特にフランス、イタリア、イギリスなどに多いことが分かります。欧州人は国により民度が違うのか分かりませんが西欧では街中でのゲリラ的差別が多いのではと第三者の話を総合して思います。旧ソ連(ウクライナ、ベラルーシ、ロシア)では基本日本と似ていてに赤の他人に話しかけることはしないのと、筆者の印象では日本人はむしろ尊敬されており、羨望の対象になっている気がします。これはある意味旧ソ連の良い遺産と言っても過言ではないと思います。





ウクライナのコロナウイルス発生例ですが世界196か国の中で下から最下位の1例のみとなっています。この1例も北イタリアからルーマニアを経由して陸路できた人らしく現在隔離されているそうです。隣国をみるとベラルーシは現在感染者9名、ロシアは20名、ポーランドは25名となっています。


参照:https://en.wikipedia.org/wiki/2019%E2%80%9320_coronavirus_outbreak


町はマスクをしている人も少なく、人出も通常通りでパニックも全く起きていません。先週末Metroという巨大スーパーマーケットに行って来たのですが人もあまりおらずトイレットペーパーも山積みでした。ただ薬局やMINISO(日本のダイソーの中華版)にはマスクが見当たりませんでした。品薄になっているかもしれません。今のところEU諸国の惨状と比べるとウクライナ政府は新型コロナにうまく対処しているように見えます。日本人に対する入国規制は今のところ行われていませんが、空港で体温検査を実施しており、コロナ感染が疑われる場合は2週間の隔離を要求されることがあります。


ちなみに筆者の周りの直接的な影響としては北イタリアへ休暇で旅行へ行って帰ってきた同僚が2週間自宅待機になった一例ぐらいです。しかしウクライナ国内ではまだまだでも新型コロナ問題は世界的に広がりつつあり、今後ビジネスに直接的、間接的な影響が及んでくる可能性もあります。


*3月13日時点のアップデート:キエフ市長がキエフ市内の大学を含む学校、劇場、映画館、美術館などを3月12日より3週間、4月初頭まで閉鎖することを決定したとのことです。近隣諸国からの陸路でのウクライナ入りも制限がかかりました。(空路はOK) グローバルにコロナがヤバイ状況になりつつあるので皆仕方ないと受け止めています。この状況になり、静かなパニックが広まりつつありますが、マスク以外の日用品の買い溜めは見受けられません。この状況でますます現地通貨フリヴニャの価値が下落し、物価が安くなったのは数少ない希望の一つです。

オフィスに貼られたコロナウイルスに注意を促す告知


新型コロナのせい(おかげ?)で急激な円高になっています。3月9日には円がなんと一気に101円台に急騰しました。円を持っている日本企業としてはこれはウクライナの優秀なエンジニアを安く雇え、現地企業を安く買収できることを意味します。危機はチャンスと言いますが他の企業が二の足を踏んでいる今こそウクライナ進出の大チャンスではないでしょうか?


以上、ウクライナ・キエフからの最新レポートでした!!



Ago-ra IT Consultingへのご連絡は下記まで:

hiroshi.shibata@ago-ra.com


Ago-ra IT Consultingのホームページ

https://www.ago-ra.com/?lang=ja




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